
1998年(平成10年)10月27日発行 1994年(平成6年)11月 1日創刊
★[10/27] 中国人民銀行が27日発表した元レートは次の通り。(単位、元)
日本円(100円) 6・9660
米ドル(100ドル) 827・7700
香港ドル(100ドル) 106・7100
★[10/26] 時事通信によると、北京市民政局は26日、政治改革の推進などを目
指す非共産党系の知識人団体・中国発展連合会に対して解散を命じた。公安当局
が大量の文書等を押収するとともに、連合会第一書記の彭明ら3人の身柄を一時
拘束した。民政局は、社会団体としての登録をしないで活動したのは違法だとし
て、連合会の解散を命じたという。
★[10/26] 共同通信によると、中国オリンピック委員会(COC)の屠銘徳専務
理事は二十五日、大阪市で、二○○八年夏季五輪の立候補問題について、国内の
候補都市の絞り込み作業を進めていることを明らかにし、年内の正式立候補表明
もあり得ると述べた。
★[10/23] 時事通信によると、日本航空系の航空座席予約会社、アクセス国際ネ
ットワークは23日までに、中国で同様の業務を行う中国民航管理情報システム
(MIS)との間で、双方の端末からオンラインで相手国航空機の座席を予約で
きるようにすることで合意した。両社は来年早々のサービス開始を目指している。
★[10/23] チャイナ・デーリーによると、河南、河北、山西、山東の北部各省は
秋の初めに始まった雨不足が深刻化しており、南部でも一部の省で干ばつの深刻
化の兆候が表れている。北部の9月半ば以来の冬小麦の作付け面積は1640万
ヘクタールと、目標の2110万ヘクタールを大幅に下回っている。
★[10/23] 時事通信によると、公務員がこれまで無料で使用できた公用車が来年
1月1日から原則的に廃止され、代わりに交通手当が支給されることになった。
財政負担軽減の一助とするのが目的。公務員にはランクに従って月100元(約
1400円)から3000元(約4万2000円)の交通費が支給される。ただ、
閣僚級以上の高級幹部は新制度の対象外とされている。
★[10/23] 共同通信によると、政府の外国為替担当高官は、中国企業が非合法の
オフショア勘定に約60億ドルの資金を保有していると語った。10月末までに
資金を国内に引き揚げなければ、一部は刑事訴追される可能性があるという。
★[10/22] 時事通信によると、22日、国家環境保護総局の解振華総局長は訪問
中の真鍋健二日本環境庁長官と会談し、今春から試験稼動した「東アジア酸性雨
モニタリングネットワーク」への参加問題について、「近いうちに期待にこたえ
られるのではないか」と述べ、11月下旬の江沢民国家主席の訪日前にも参加表
明することを示唆した。
★[10/22] 時事通信によると、河南省からウイグル自治区へ綿花摘みの仕事に来
ていた出稼ぎ農民約160人がだまされて長距離バスに乗せられ、所持金をすべ
て奪われた上、4日間ほとんど飲まず食わずで監禁される事件があった。
★[10/21] 読売新聞によると、12月開催のアジア大会(バンコク)日本選手団
旗手は、ソフトボールの宇津木麗華に決まった。宇津木は中国から帰化した選手。
帰化選手の旗手はアジア大会、五輪を通じて初。
★[10/21] 時事通信によると、卓球男子の全日本チャンピオン、偉関晴光のバン
コク・アジア大会代表入りが、資格問題で保留されていることが21日分かった。
同選手は中国出身で昨年夏に日本に帰化した後、全日本選手権で優勝。国籍取得
期間が短いため中国オリンピック委員会に日本代表としての認定を求めたが、い
まだに回答がなく、この日承認した日本代表選手団から外された。
★[10/21] 時事通信によると、日本民主党の菅直人代表は21日午後の記者会見
で、自らの訪中について「現時点で行く行かないは白紙。江沢民中国国家主席の
来日後も含めて検討し直している」と述べ、当初希望していた11月初旬の訪問
を断念したことを明らかにした。
★[10/21] 時事通信によると、米週刊誌エビエーション・ウィーク・アンド・ス
ペース・テクノロジー最新号は、遼寧省の瀋陽航空製造公司で、ロシア製新鋭戦
闘機スホイ27SKの1号機のライセンス生産が始まったと報じた。政府はここ
で計200機のスホイ戦闘機をライセンス生産する予定という。
★[10/16] 共同通信によると、サッカーのU―19(十九歳以下)アジア選手権
第四日は二十日、当地で一次リーグB組の2試合を行い、中国は日本と2―2で
引き分けた。
★[10/20] 新華社電によると、19日から北京で行われていた第2回中米国防協
議が20日、終了した。両国は国際・地域安全保障問題や中米関係について、幅
広く意見交換するとともに、来年度の両国軍交流計画も協議。軍高官の相互訪問
や各レベル、各分野での軍事交流を引き続き進め、相互理解を深めることで一致
した。
★[10/20] 時事通信によると、世界人権宣言50周年を記念し、「21世紀に向
けた世界人権」と題する国際シンポジウムが20日、北京で開かれた。中国人権
研究会と中国国連協会が主催したもので、27カ国から87人の学者らが出席し
た。中国で人権をテーマにした国際シンポジウムが開催されたのは初めて。
毎日新聞によると、今年5月、スハルト前大統領を辞任に追い込む一因となっ
たジャカルタ暴動の最中、現地で「中国系インドネシア人女性らが被害にあうレ
イプ事件が152件発生、20人が殺害された」(民間ボランティア調べ)。国
際社会から犯人逮捕を求める声が強まり、ハビビ政権が治安当局に捜査を命じた
ものの、真相はまだ解明されていない。そんなさなか、独自に実態を調べている
非政府組織(NGO)の女性が、惨殺死体でみつかった。
女性は、高校生のマルタディナタさん(18)=愛称イタさん。10月9日午
後6時すぎ、ジャカルタ市チュンパカプティの自宅2階の部屋で血まみれになっ
て死んでいるのを、帰宅した父親が見つけた。死体は、ノドを刃物で切られた上、
腹部も切り刻まれていた。
警察は「室内が荒らされた様子もなく盗み目的ではない」とし、イタさんに個
人的に恨みを抱く者の犯行とみて捜査を開始。翌10日、隣に住む男性(22)
を強盗殺人の疑いで逮捕した。容疑者は「盗み目的で侵入したがイタさんに見つ
かり殺した」と供述、警察は「政治的背景はない」とし、捜査を終えようとして
いる。
しかし、ボランティア関係者は、警察が犯行の動機を「怨恨(えんこん)の線」
から「盗み目的」へと簡単に訂正したこと、イタさんの着衣から容疑者の体液が
検出された点を、不自然だとみなしている。
イタさんは5月の暴動のレイプ被害者の救済にあたるNGO「人道のためのボ
ランティアチーム」に参加、特に若い被害者のカウンセリングを担当していた。
イタさん自身も中国系インドネシア人で「学校も休みがちになるほど熱心にカウ
ンセリングをやっていた」(学校関係者)という。
同NGOを率いるサンディアワン神父らは「5月の暴行事件は組織的に行われ、
国軍関係者が関与した可能性がある」と指摘してきた。これに対し、治安当局は
「暴行は偶発的で組織的、集団的に行われた事実はない」と反論、サンディアワ
ン神父に対し法的措置を取る姿勢を示した。
その後、サンディアワン神父やボランティア参加者は、日常的に脅迫電話を受
け、何者かに尾行されるようになった。こうした背景もあり、今回のイタさん殺
害事件について「暴行事件の真相を隠すための、政治的な陰謀ではないか」
(「女性への暴力に関する委員会」)との指摘が出てきた。
本当に、事件の背後に政治的な動きがあったのか。人権擁護団体や民主化団体
は、警察に再捜査を強く求めている。
毎日新聞によると、5月のジャカルタ暴動で、中国系インドネシア人女性に対
する暴行事件で60人がレイプの被害に遭い、うち20人が殺害されていた。2
2日、毎日新聞が入手した政府人権擁護委員会の「特別調査チーム」の最終報告
書で明らかになった。被害者や目撃者の証言をもとにまとめたもので、今月末に
発表される。
報告書によると、5月14〜16日に、何らかの暴行を受けた女性は152人
に上っていた。レイプ被害者が精神的なショックや報復に対する恐れから証言を
拒否するケースが多く、被害実態は報告書の数字を上回る可能性がある。被害者
の多くは海外に脱出しているという。
また、調査チームの関係者は「トリサクティ大学の学生が射殺された事件に関
与したとして軍籍を奪われたスハルト前大統領の娘婿プラボウォ元少将が暴動の
背後関係に深くかかわっていた疑いが濃い」と指摘している。
朝日新聞によると、中日平和友好条約締結二十周年を迎えて二十二日、北京の
人民大会堂で記念の宴が開かれた。中国側は、銭其シン副首相のほか王光英・全
国人民代表大会副委員長、宋健・中日友好協会会長、唐外相らが、日本からは村
山富市元首相、橋本龍太郎前首相、桜内義雄元衆院議長、平山郁夫日中友好協会
会長らが出席し、友好関係の発展、強化を確認し合った。
毎日新聞によると、同日、江沢民国家主席は橋本龍太郎日本前首相、村山富市
元首相らと会談した。江主席は「軍国主義が中日両国の国民に大きな苦痛をもた
らした時期があった。中日双方が両国関係の大局を重視し、存在する問題や相違
をうまく処理し解決すれば、世紀をまたいだ長期的な善隣友好協力関係を確立す
ることができる」と語り、歴史認識を踏まえたうえ、訪日を通じて新たな両国関
係構築への期待感を表明した。
橋本前首相は「中国国家主席として初めて江主席が日本を訪問するのを歓迎す
る。21世紀に向けた日中関係の枠組みを話し合えるよう会談を心待ちにしてい
る」との内容の小渕恵三首相からの親書を江主席に手渡した。
江主席は会談の中で今年の大洪水に触れ「今になれば(延期して)よかったと
思う。(洪水対策を終えたあとで、訪日への)心境が全く違う」と述べるととも
に、物資や義援金など日本からの洪水支援に謝意を表した。
朝日新聞によると、日本側の説明では、江主席は「(訪問予定の)北海道は雪
が降るかもしれないが、雪の北海道も楽しみにしている。私は揚州の生まれだが、
揚州も昔はずいぶんと雪が降った」と述べた。日本側には寒い時期の北海道訪問
を心配する声があり、こうした声にも精いっぱい配慮したようだ。
一方、共同通信によると、朱鎔基首相と日本の小渕恵三首相は中日平和友好条
約締結二十周年の記念日(発効日)に当たる二十三日、両国関係発展へのそれぞ
れの努力を約束する祝電を交換した。朱首相は、「中日共同声明と平和友好条約
の諸原則を厳守すれば両国関係は大きな発展を遂げると確信する」と同条約の重
要性を強調した。小渕首相は、二十周年への祝意を述べた上で、十一月二十五日
からの江沢民国家主席の来日について「日中関係のさらなる発展に意義深く、最
大限の準備を行っている」と歓迎の意を表明。また、唐家せん外相と高村正彦日
本外相も祝電を交換した。
毎日新聞によると、唐家セン外相は22日、来月の江沢民国家主席の訪日に関
連して「(台湾問題では)クリントン米大統領が上海で行った発言よりも、もっ
と進んだものを期待している」と述べ、日本が台湾独立不支持などの「三つの不
支持」をより明確な形で示すよう求めた。北京の人民大会堂で開かれた中日平和
友好条約締結20周年パーティーの席上、日本人記者団の質問に答えた。
唐外相はさらに、歴史認識問題について「韓国と同じものをという要求はして
いない」とした上で、「いいものが出てくることを望んでいる」と述べ、明確な
反省や謝罪が示されることに期待を示した。また、江主席訪日時に作成が予定さ
れる共同文書については「私としては作ってもいいし、作らなくてもよい。日本
側の判断だ」と語り、中国政府が文書化を強く求めているわけではないことを強
調した。
朝日新聞によると、中日平和友好条約締結時に外相を務めた黄華元副首相・外
相が同条約批准二十周年を記念して、二十二日付の人民日報に論文を寄せた。黄
元外相は台湾問題について、「台湾の独立を支持しない」など、クリントン米大
統領が六月の訪中時に表明した「三つのノー」の重要性を指摘、日本も順守する
よう求めた。日米安保体制の強化についても「平和友好条約の趣旨に違反する」
と批判している。人民日報が黄氏の論文を掲載した背景には、江沢民国家主席の
来月の日本訪問を前に、平和友好条約の「原則」もたてにして中国側の立場を日
本に示す狙いがあるとみられる。
黄元外相は条約の果たした役割を、「中日関係をより高い、新しい歴史的段階
へと押し上げた」と高く評価した。
そのうえで台湾問題について、「中国と外交関係のある国はすべて、『一つの
中国』の原則を守り、台湾独立や『一中一台』を支持せず、国連など主権国家で
構成する国際組織への台湾加盟を支持してはならない」と主張。「これは条約に
ある主権の相互尊重、内政不干渉の原則とも合致する。この原則を厳格に守らな
ければならない」と強調した。
また条約の基本的な精神は平和友好にあるとして、「冷戦時代の安全観を堅持
し、軍事同盟を強化することは条約の趣旨に反し、地域の安全と安定にも有利に
ならない」と指摘し、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)制定や関連法
案整備を進める日本の動きを暗に批判した。
黄元外相は一九七八年八月、外相として日本園田直外相(当時)とともに条約
に署名。十月にはトウ小平副首相(同)とともに来日し、批准書を交換した。
朝日新聞などによると、香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポストは24
日、チベットの精神的指導者、ダライ・ラマ14世が、2週間以内にチベットの
政治的地位に関する声明を発表する準備を進めていると伝えた。同紙は、声明は
高度の自治を求めながらも「チベットは中国の一部」という政府の主張を何らか
の形で認める内容になるのではないかと予測している。1959年にインドへ亡
命して以来約40年ぶりにダライ・ラマが帰国し、訪問する可能性が開けるとし
ている。
同紙によると、ワシントンに拠点を持つチベットの政治運動グループ幹部は
「北京との非公式な話し合いは重要な段階」と語った。双方は声明の内容と訪問
をセットの形で協議しており、ダライ・ラマは仏教の中心のひとつである山西省
の五台山訪問のほか、江沢民国家主席との会見を希望しているという。同幹部は、
ダライ側と政府側は、非公式ルートでチベットの地位問題などについて交渉を続
けており、この一年半で進展があったと指摘。
毎日新聞によると、台湾の李登輝総統は20日、海峡交流基金会の辜振甫理事
長らと会見、大陸訪問結果の報告を受けた。海峡両岸関係協会の汪道涵会長の訪
台で合意したことについて「非常にいいスタートで、大きな意義があった」と評
価した。しかし、「両岸は現段階では建設的対話を進め、実務的な方法で双方の
人民の利益になる問題を話し合うべきだ」と述べ、大陸側が求める早急な政治協
議には応じない考えを示した。
また、李総統は大陸側が「一つの中国」の原則を強く主張している点について、
「双方の意見の相違は短期間では消えない。分裂統治された中国という現実を直
視し、相互に尊重し合い、平等な対話を続けるべきだ」と大陸側にクギを刺した。
共同通信によると、二十六日付のホンコン・スタンダードは、政府が国有企業
のさまざまな特権を廃止する一方で、私営企業の活動制限を大幅に緩和する新た
な企業改革に来年の早い時期に着手すると報じた。
改革では、国有企業が独占してきたインフラ建設に加え、輸出入業務や自動車、
鉄鋼などの基幹産業分野で私営企業の参入を認める。私営企業に対し、資金調達
のため上海、深センの両証券取引所への上場も奨励する。
政府は、今月中旬の共産党の中央委員会総会(三中総会)で、一連の改革につ
いて承認を受けた。
国内のエコノミストらは、今回の計画は、国有企業の競争力強化を狙う朱鎔基
首相の改革方針に沿っており、朱首相が失業者の増加で国有企業改革を遅らせる
のではないか、との観測を打ち消したと評価している。
共同通信によると、チャイナ・デーリー日曜版「ビジネス・ウィークリー」が
25日伝えたところでは、インターナショナル・トレード・アソシエーション・
オブ・チャイナ当局者は、今年の輸出の伸びを4―5%としている。さらに当局
者は、もっとも楽観的に見ても伸びは6%で、当初予測の10%には達しないと
の見通しを明らかにした。アジアの金融危機が輸出を圧迫するためとしている。
昨年の輸出は前年比20・9%増の1827億ドルだった。
輸出の伸び鈍化により、8%とした今年の成長目標を達成できるかどうかにつ
いても疑問視されている。
読売新聞によると、政府は、広東省など南部の沿海部を中心に徹底的な密輸摘
発を進めている。直接の狙いは経済改革の推進だが、摘発は「厳粛な政治闘争」
(朱鎔基首相)とされ、密輸によって助長されているとされる「地方分権化」や
「汚職」に対する新たな政治キャンペーンの様相を強めている。
国内には、自動車からカメラ、たばこ、音楽用ビデオCDまで、香港、広東省
経由の「南方ルート」やベトナムなどの国境貿易で、安価な「密輸」商品が大量
に流入。一方、景気の先行き不透明感から国内消費が低迷しており、多くの企業
が在庫を抱え、一時帰休者を生み出しつつ進める国有企業改革のペースにも影響
を与えている。
密輸の摘発強化は、こうした厳しい情勢の中で、政府が目標とする8%の経済
成長率を達成するために不可欠とされたからだ。朱首相は、この夏の密輸対策会
議で、「摘発は改革・開放路線と現代化建設にかかわる」とゲキを飛ばし、今月
二十五日には、密輸の舞台とされる沿海部八省区の指導者を広東省に集め、取り
締まり強化を訴えた。
一方、密輸摘発は、江沢民指導部による新たな汚職撲滅運動でもある。悪質な
密輸が横行してきたのは、業者と税関・警察当局者らとの癒着があったためだ。
密輸に関与したとされる南部の地方政府や軍は、故トウ小平氏の開放路線の下で、
自前の貿易企業を次々と設立し、利権を拡大するなど、その恩恵を最大限に受け
たとされる。豊かな沿海部と貧しい内陸部の地域経済格差に対する庶民の不満を
和らげる狙いもありそうだ。
密輸摘発の政治運動化からは、蓄積した経済力を背景に分権化しがちな地方の
軍や広東省など地方政府に対する、中央の統制強化の狙いが見えてくる。逆に、
そうした地域や軍の反発を覚悟で大胆な整とんに着手したことは、トウ氏なき後
の「江―朱体制」の威信の高まりと軍掌握をも物語っている。
共同通信によると、韓国の金大中大統領は二十一日、青瓦台(大統領官邸)で
行われた日本訪問の際の随行員との夕食会で「世界で北東アジアだけ域内の安全
と発展のための機構がないのは不自然だ」と語り、北東アジア安保協力機構の設
立を推進する姿勢を示した。
朴智元・青瓦台スポークスマンによると、金大中大統領は「われわれは今や南
北(朝鮮)問題はもちろん、北東アジア全体の問題を日本とともに考える時」と
語り「(日韓首脳会談で)小渕恵三首相が主導権を持って推進するなら助けると
言った」と語った。
金大中大統領のこの発言は日本とともに北東アジア地域で多国間安保協力機構
の設立を推進する姿勢を明確にしたもので、金大中大統領がこうした構想を自ら
明らかにしたのは初めて。
金大中大統領は「私は既に三年前に北東アジアにも欧州安保協力機構(OSC
E)のような機構をつくる必要があると考えた。米国、日本、中国、ロシアが力
を合わせ安定と繁栄のための体制を持つことが重要だ」と強調した。
金大統領は「(金大中)新政権がスタート後に金鍾泌首相が中国を訪問した時
に江沢民国家主席にこうした提案をし、江主席もこれに同意した。小渕首相も訪
米の際にクリントン米大統領にこれを提案し、私にも提案した」と語った。
時事通信によると、香港の中国人権民主化運動情報センターは20日、日本に
対する戦争賠償請求運動を続けている童増氏が勤務先の中国老齢科学研究センタ
ーの職を解雇されたことを明らかにした。「勤務態度がふまじめだった」とされ
ているが、実際には当局の圧力による決定とみられる。
一方、香港の中国人権民主化運動情報センターから二十六日北京に届いた情報
によると、中国老齢協会の元研究員が、同協会主催の記者会見で中国の記者らが
現金数百元を受け取ったと指摘、これは「報道の真実性、客観性の上で問題だ」
と告発する書簡を江沢民国家主席あてに送った。共同通信が伝えた。
告発者は対日戦争賠償請求運動で知られ、最近同協会を解雇された童増氏。書
簡では、同協会が二十日、北京で老人からの血液採取計画に関する会見を開いた
際に現金入りの包みを用意、少なくとも十八人の記者が現金を受け取り、拒否し
たのは二人だけだったとしている。
国内では、記者会見で地元記者に現金が渡されるケースは珍しくなく、党が報
道機関の幹部に警告したこともある。
毎日新聞によると、日本で人気の「足底(中国語で足裏の意味)マッサージ」
が今、本場中国でも大流行している。健康ブームも手伝い、あっという間に店が
全国に広がったのだという。取材に訪れてみると、そこは市場経済の波に乗って
もうけたニューリッチたちの憩いの場、新しいサロンのようにみえた。
足元に置かれたおけに足を浸すと、跳び上がるほど熱い。40度以上の温度が
あるだろう。漢方薬独特の薬草の香りが鼻をつく。
北京のオフィス街にある足裏マッサージ店「健康苑」。ずらりと並んだソファ
にかけると、まず「温熱治療」から始まる。女性マッサージ師の周芳玲さん(2
2)によると、十数種類の薬草が混ざっていて、足裏の血行をよくし、神経をリ
ラックスさせるという。
次に、足裏にたっぷりとローションを塗り、マッサージしてくれる。足の裏に
は心臓、肝臓、胃など内臓をはじめ目、耳など五官とつながったさまざまな「ポ
イント」があり、そこを押すと、疲れた器官が回復するのだそうだ。周さんがポ
イントをていねいに、時にかなりの力で刺激する。足の裏への刺激なのに、気の
せいか頭やわき腹、背中がしゃきっとしてくる。
「洗脚」「足底按摩」という看板を掲げたマッサージの店は北京だけで200
店舗はあるといわれる。「健康苑」の料金は、1時間半のマッサージで1回10
0元(約1800円)と中国の所得水準からいえば、かなりの高額。「お客は自
営業者やその奥さんが目立つ。7割が常連客で、時間とお金のある人ばかり」
(周さん)
店内ではひっきりなしに携帯電話が鳴り、商売の指示を出す客や、マッサージ
を受けながら商談を進める男性グループも見られた。
だが、人気が高まるにつれ、風当たりも強くなっている。男性客には女性マッ
サージ師、女性客には男性マッサージ師がつくが、古い価値観が残る中国では
「女性の足の裏を男がもむなんて」との批判もある。
またマッサージ師の大半は農村部からの出稼ぎ労働者。周さんも含め同店は山
東省出身者が多く、連日12時間勤務で休日はない。政府は、雇用対策に第3次
産業を推進しており、足裏マッサージもその一つではある。しかし、都市労働者
が好まない仕事を、農村労働力が支えていると見ることも可能だ。
朝日新聞によると、松下電器産業は11月、北京と上海で、松下幸之助展を開
く。中日友好協会などとの共催。同会が、日本の民間人に関する展示会を主催す
るのは初めてだという。
展示会は「拓路」をキーワードに、日本の風景をバックに幸之助氏の発言を紹
介する映像や130枚のパネルで構成する。零細な家内工業から出発し、世界的
なメーカーに育てた故幸之助氏の生涯や中国との関係、「企業は社会からの預か
りもの」といった経営理念などを紹介する。第二次大戦後の松下電器と中国のか
かわりは幸之助氏の主導で1970年代末の技術供与からスタートし、電機業界
内でもいち早く中国への投資、現地生産を進めた。幸之助氏は中国の指導者とも
たびたび会っており、中国での知名度も高いという。北京会場は天安門広場の東
側にある中国歴史博物館、上海会場は、同市中心部の上海図書館。企業経営者や
政官界の要人など、両会場あわせて3万人を超える入場者を見込んでいる。
岡部正実氏の略歴
一九一九年一月 兵庫県加東那の農家の二男として出生
一九三三年三月 尋常高等小学校高等科卒業
一九四〇年九月 姫路歩兵第三九聯隊入営
一九四〇年十二月 北支第三九〇八部隊に転属
一九四一年十二月 北支歩兵下士官候補者隊入学
一九四二年五月 右同校卒業原隊復帰
一九四四年二月 独立警備歩兵一九七大隊に転属
一九四五年三月 独立警備歩兵第三一大隊に転属
一九四六年四月 山口県仙崎港上陸復員
一九四七年四月 神戸地方裁判所就職
一九六三年五月 退職 司法書士認可現在至
執筆するに至った経緯
自分達が幼少から日本は神国、それも天照大神をいただき萬世一系の天皇を上
に御座しめして御稜威の国となし世界の強国である。よってお前達は天皇陛下の
赤子として生れてきた。よってお召あらば一命かえり見ず命を捨て、尽すのご奉
公が忠義であり、これに優る名与はないと教育され、それを信じて大きくなった
ら兵隊さんになるんだと、そして又、兵隊に行けない体は非国民だとも言われて
いた。一九三一年満州を侵略以来相次いでの侵略で戦火を重ね一九四五年に至る
十四年という泥沼戦争を起していた。戦争の拡大に伴って、その犠牲者とて昨日
も今日もと、戦死の忌報に村は揺れているとき、自分の入営、母は悲しみ嘆き戦
争を憎んだ。死ぬな帰って来い。靖国に行くな。(著書二一頁)第二次帰郷(著
書五一頁)征途を前にした最後の面会(著書五五頁)この様に嘆き肉親の悲しい、
せつなさと心の傷に絶句の哀れさに涙する。野戦にあって、年を重ねるに日本軍
の残虐の蛮行が目に移る。作戦討伐に村民を強制懲用、命の保証すらない。貧苦
の住民に、その報酬すら皆無で、死せば野犬の飼となる。貴重な財産のロバも軍
に奪われその果てしもつかず何百キロの行程に黙々と輸送運搬に当って隊烈と共
に歩む。権力で牛耳られ軍の労役となる。残された妻子とて貧の渦に巻き込まれ、
見るに哀れな栄養失調の姿が目につく。そして次々と死していく。夫を思う心、
子を守ろうとする苦悩の放心に残忍を超越して、その筆舌はない残酷である。時
として思い出して母が父が死ぬな、帰って来いと涙した姿の哀れさが、今ここに
して強制労働に命の保証なき住民を見て、この苦力達が、この自分にあてはまる。
残されている家族が、あの、やせ衰えて大腿骨が露出して異常に膨れてアゴが落
ちて、何時死してもおかしくない子供達を見るとき、妻子を残してきた補充兵の
ようにも思えて可愛想に思えていた。軍にあっては命ぜられたことを為せるが勇
敢で勇者であり忠節であった。残虐行為の一つにしても、あれは兵がやったこと、
俺は知らない、と言えるものではない。上司として、命を下し、指揮し、教育し
ようとする者にして、兵が犯した無謀は上司とて同じ犯罪者の兵犯に帰すると説
諭する。自分が学校の学びにも、そう言われていた。自分とて大きな犯罪者の一
人である。敗戦五〇年近いというのに戦野の諸々が走馬灯のように脳裡を走り、
処刑の険しい恐ろしい形相が夢に立って忘れさせてくれない。時として捕われて、
巾の広い赤房の青龍刀で斬首されるという夢の恐怖に目が覚めるときもあった。
妻子抱えてはじめて知った愛、かけがいのない家族、それを思うとき日本軍が犯
した非人道的な、残忍の蛮行、自分が兵に命じて行わしめた数々に遅ればせ乍ら
もその罪を深く反省し贖罪しつつ、これが天を通じて中国の犠牲者に届けられる
ことが叫うなら大住生あるべしと信じ、亦、戦の実態のその僅かな一編たりとも、
虚構なきその事実を執筆してて願えれば、国民の前に告白してみよう。それがせ
めてもの償いに達すれば、中国の人々も必ずや許して下さるだろう。そして日本
の皆さんにして、この本を読んで下さって、一人でも戦争という悲惨、無慈悲、
残忍を認識下さって武力による加害者、被害者を作るな、とお願いしたい。日本
はウソと隠ペイ以て歪曲し、恰もそれが正当の処遇であったかのように装い、こ
れを美化肯定し民を欺き学校の教科にも真の事実を謳わず、家永先生の教科書の
事実を斬る削るの工作以て隠ペイしようとする全く許せない。朝鮮人慰安婦の問
題一つにしても、民間人の行為がそうさせた、又商行為も考えられると、事もあ
ろうに閣僚の発言である。又、侵略を進行といい、侵略して無いという。敗戦を
終戦と呼称し、精神状態がおかしいのではないか。世界の有名な精神科に日本国
を入院させての処方がほしいと思う。朝鮮を三六年間という植民地支配に置き奴
隷行使の蛮行と、中国に対する武力の残虐も侮蔑の限りなきを尽くし、閉鎖的で
独善と偏見の典型的なものがあって、慢心と奢りを以て、ウソと穏ペイで欺きつ
づけた国で一人の国民として恥ずかしく信ずることさえできない。以上のような
ことで戦記の僅かでもと、執筆して訴えようとしたのであります。
著書執筆の動機
見にくい戦争、そして犯した不正義、そしてうそ隠ぺいの美化肯定。全く許さ
れべきものではない。自分は自分にして犯さざる一つの行為にしても、司さどる
指揮者下級幹部としても、部下が犯した罪は、己れに帰する。それが責任という
べきであろうと、「お前達の犯したとするいろいろと、これは、みな俺の責任と
なり同じ犯罪者ともなる。余り困らせるようなことは、してくれるなよ。お前達
にして、くだらない蛮人は俺の分隊には一人もいないと思っている。お前等家に
帰れば立派な息子でありまた兄、弟であり、立派な父であるはずだ。思えば、あ
んまりなこと、してくれるなよ」と戒めていた。わずかな歴史にしても、真実を
告白する勇気、そして罪は罪としてそれを認め謝罪するの贖罪の心、そして敗戦
五十年近くの今日世代は変わりつゝあり歴史の風化を危惧する時、中国に与えた
不正義もままならず我が父母の嘆き、苦しみを思うとき、命を戦野に晒し逝きし
人々。
日本軍の処刑に、その人また妻子あり、思うに胸が引き締められる。この実体
の一部でも告白して隠蔽の裏を明らかにして国民に知って貰って戦争という悲惨
さ、冷酷残忍が平然と横行することの一つでも認識してもらいたい。そうするこ
とが我が思う贖罪にもつながり、いずれ中国の人々がこの本を読んで下さるとき
には必ず許していただけるとおものも執筆の一つの動機でした。幸いにも瓢簟か
ら駒とでももうしますようか、刊行されまして喜んでおります。願わくば中国に
この本が渡り若人のお人達に歴史として読んでいただきたいと念じております。
私は河北省しか知りませんが、このたび長江の大洪水を知り、お役に立てるささ
やかな行いでも贖罪が癒えるならと思いつき、岡本様に送金のお届け先をおたず
ねしましたところ、口座と番号を教えていただき振り込ませていただきました。
お恥ずかしい限りでございます。
戦後処理について
明治二十七、八年の日清戦争の僅か九ヶ月で日本の出征兵士十七万四千人、戦
死者一三六〇〇人うち三九〇〇人が病死。この戦争で日本は三億五千万円以上の
賠償金を獲得。当時日本の国家予算が九千万円だったそうで、四倍に相当し、現
在の国家予算に換算して見ると、三百兆円に該当する。先の戦争で中国の国家の
損害が一二〇〇億ドル、民間の損害が一八〇〇億ドル、合計三〇〇〇億ドル。こ
れを円に換算すると三三兆円で、民間の分が十九兆八千億となり、中国は戦争の
賠償を放棄したのは、国と国とのもので、民間人私人は請求権が残されていると
いう事で時効はない(人道上の問題では)と聞かされ、中国の度量の深さと国民
性の豊かさにただただ敬意の外なく感謝につきるものがある。なのに起こした侵
略戦争の反省と深甚なる謝罪のないのが私は国民の一人として恥ずかしく甚だ残
念とするところであり、天皇をして「過去の不幸な歴史に胸が痛む」と作文読ま
せて、諸外国が溜飲を下げて満足していただけるだろうか。ドイツ国では、犯し
た罪の反省を国民とともに贖罪し十七兆円を計上して慰謝料に充てていると言う
のに、日本では歴史の真実を認める勇気もなく、罪を罪として認めるどころか、
やむを得ずの行為であったとして否認し正当行為のように肯定している。アジア
全土にもたらせた不正義こそ永遠にしていえることもなく、歴史の消滅もない。
非を非と率直に認めない。ずるさを持っていて掛け声ばかりの平和では、再度の
加害者となりうる危惧がある。平和を築くにはまずそのみにくい歴史を教科書か
らして学ばせる謙虚さ、そして先の戦争を反省させるの諸々があって平和の意味
を知ると思うのである。中国に対しその長きに犯した筆舌しがたい不正義にも賠
償金とて許され、且つ戦災孤児とて敵国も省みず貧しさと戦いながらも養育して
下さった国民の心の幅広し道義の厚さにこれまた筆舌はない。仮にこれが反対の
日本であったなら、「チャンコのがきじゃ殺してしまえ」で葬っていたであろう
し、差し伸べる暖かい手の持ち合わせは、何処にもなかったであろうし、たまた
ま善意の人があって匿うようなことがあれば逮捕投獄は脱れなかったであろうと
思うとき、天皇って一体何なのか、権威をもさぶる権力で牛耳ても人道上の暖か
みをしらない冷血の国である。中国にして孔子ありて儒教を創始し民を導いた。
ついで孟子その思想を受け継ぎての名学者あり。そこにゆとりあり心の幅広き人
多く生む。日本が恥ずかしい。こうして戦後の処理を考え、見てみるに、中国に
対する残酷無尽の行為にも過去として葬り尽くし与えられた恩恵にも報いるとい
う根幹がない。戦災孤児の養父母に恩給を与えるの、また中国国民のためにも学
校、病院、幼稚園と、日本が積極的に建設し更に日本留学生諸氏にも学費半額負
担、宿舎も同じとする政策、そして国民一人一人が負担する償いがあってしかる
べしだと思っている。だのに経済大国といわれながら何の発想もない閉鎖的で独
善的な、うそと隠蔽の上手な国で国民の一人として恥ずかしく思っている。そし
てもう一つは一九六0年に戦争犯罪の絞首刑者の東条英機以下を靖国神社に軍神
として祭祀した。これは軍事法廷を侮辱し挑戦するもので更に国民に崇拝せしめ
ようとする軍国主義を再び育てようとするもので言語道断で、首相に限らず政治
家として聞くのバッジをつけるものは公私問わず詣でるべきでない。中国の遺憾
の表明にも同感の思いで断じて祭るべきでない。早刻にも降ろすべしであり、激
憤が治まらない。そこに起こした戦争そして与えた不正義の反省が根底からない
ということが明らかな証拠であろう。戦後処理という何事から観察しても人倫の
道にかなうべきものが何一つとして満足を与えるべきものがないのが残念でなら
ない。