
1998年(平成10年)10月20日発行 1994年(平成6年)11月 1日創刊
★[10/19] 中国人民銀行が19日発表した元レートは次の通り。(単位、元)
日本円(100円) 7・0903
米ドル(100ドル) 827・76
香港ドル(100ドル) 106・72
★[10/19] 新華社電によると、中米両国間の軍事交流強化について話し合う中米
国防協議が19日、北京で2日間の日程で始まった。同協議は昨年12月(ワシ
ントン)に次いで2回目で、今回もスローコム国防次官(政策担当)と熊光楷・
人民解放軍副総参謀長らが出席し、国際情勢や朝鮮半島など地域の安全保障問題
について意見交換した。
★[10/19] 朝日新聞によると、中国と日本のNEC杯優勝者同士で戦う第十三回
中日スーパー囲碁・NEC杯の優勝戦三番勝負は18、19の両日、香港のホテ
ル日航香港で打たれ、日本の依田紀基碁聖(32)が、常昊天元(21)に2連
勝して初優勝した。
★[10/19] 時事通信によると、黒竜江省ハルビン市の空港で今月13日、上海行
きの航空機に乗ろうとした日本人男性(71)が、安全検査でカバンの中に旧式
の砲弾を所持していたことが分かり、事情聴取を受けた後、砲弾は没収された。
砲弾を調べたところ、日露戦争時代の不発弾で、中には爆薬が残っていた。男性
は事情聴取に対して「砲弾は600元(約9000円)で買った。持ち帰るつも
りだった」と答えたという。
★[10/19] 共同通信によると、14日から大陸を訪問していた台湾の海峡交流基
金会の辜振甫理事長は19日午前、訪問日程をすべて終了し、北京を離れた。東
京に立ち寄った後、同日夜には台湾に到着し、大陸問題を主管する台湾行政院大
陸委員会に今回の訪問について報告する予定。
★[10/18] 中央テレビによると、南京大学は同日、ブッシュ前米大統領に名誉博
士号を授与した。米国の歴代大統領で国内の大学から名誉学位を授与されたのは
今回が初めて。南京大学学長の蒋樹聲教授がブッシュ前大統領に証書と校章を授
与した。
★[10/17] 毎日新聞によると、民政省は16日、各地で今夏、猛威をふるった大
洪水による死者は全国で3656人に達したことを明らかにした。集計によると、
洪水被害地域は29の省・自治区に及び、被災者は総人口の5分の1に相当する
2億3000万人。2112万戸の家屋が倒壊・破損し、直接的な経済損失は2
642億元(約3兆9630億円)に達した。
★[10/17] 共同通信によると、日本の真鍋賢二環境庁長官が22日から北京を訪
問し、環境問題について国家環境保護局の解振華局長と会談する。北京の日本大
使館が十六日明らかにした。
★[10/16] 共同通信によると、米上院本会議は15日、昨年11月、事実上、中
国から追放された民主化運動指導者、魏京生氏(48)に米国の永住権を与える
法案を可決した。下院の可決と大統領署名を経て、永住権が与えられる。魏氏は
米国入り以来、一時滞在査証(ビザ)でニューヨークに住んでいる。
★[10/16] 読売新聞によると、国際自動車連盟は15日、来季のF1全17戦の
暫定日程発表。3月の豪州GPで開幕、10月の日本GP(鈴鹿)が最終戦。初
の中国GPが3月に第2戦として開催される予定。
★[10/13] 時事通信によると、中日両国政府は13日までに、11月下旬に予定
される江沢民国家主席の訪日時に取り交わす「共同文書」に、過去に関する歴史
認識を明記することで実質合意した。
★[10/13] 香港を本拠とする中国人権民主化運動情報センターが13日明らかに
したところによると、河南省鄭州市で10日、詐欺集団に計30億人民元(約4
50億円)の資金をだまし取られた市民約400人が、当局側も関与しているな
どと非難して、南北の大動脈である京広鉄道の線路上に侵入、同鉄道をマヒさせ
た。警察部隊に排除されたが、その後も断続的に鉄道妨害に出ているという。
★[10/13] 共同通信によると、香港政庁は19日、今年7−9月期の域内失業率
(季節調整済みの暫定値)について、6−8月期と同じ5・0%と発表した。失
業者数は約18万1000人で、6−8月期と比べ約6100人の増加。
13日の共同通信によると、スウェーデンの王立科学アカデミーは13日、今
年のノーベル物理学賞をロバート・ラフリン米スタンフォード大教授、ダニエル
・ツイ(中国名:崔(王奇))米プリンストン大教授、ホルスト・シュテルマー
米コロンビア大教授の3氏に授与すると発表した。
授賞理由について同アカデミーは、低温、強磁場の下で電子が「量子流体」と
呼ばれるあるまとまりになって通常とは異なる振る舞いをすることを発見し、量
子物理学に新たな展望を開いたとしている。
ロバート・ラフリン博士 1950年、米カリフォルニア州生まれ。79年に
マサチューセッツ工科大で博士号を取得。89年からスタンフォード大教授。ホ
ルスト・シュテルマー博士 49年、ドイツのフランクフルト生まれ。77年に
シュツットガルト大で博士号を取得。米ベル研究所の主任研究員を経て、今年か
らコロンビア大教授。ダニエル・ツイ博士 39年、中国生まれ。67年に米シ
カゴ大で博士号を取得。82年からプリンストン大教授。中国系科学者がノーベ
ル賞を受賞したのはこれで6人目.
14日の読売新聞によると、北京で開かれていた中国共産党第十五期第三回中
央委員会総会(三中総会)は14日、人口十二億の七割以上を抱える農村の改革
深化と農業問題に関する決議を採択して閉幕、国営新華社電を通してコミュニケ
を発表した。
コミュニケは、故ト小平氏が改革・開放路線を打ち出した1978年の第十一
期三中総会以降の20年間の農村改革を総括、集団経営の人民公社制に代わり定
着した農家の生産請負制が生産性向上に寄与したと評価し、同制度の継続を決定
した。
また、高度成長の原動力となった郷鎮(農村)企業の活性化、個人経営や私有
企業の育成、小都市建設などを通し、農村部の市場経済化を促進する方針が確認
された。さらに、コミュニケは、森林や湖沼保護など、環境と調和した農業振興
の必要性を強調している。
中国共産党が今総会で農村問題を主要議題にしたのは、改革・開放の進展に伴
い、農村と都市、沿海部と内陸部農村間の経済格差が拡大したうえ、今年に入り、
経済成長の鈍化などで農民の収入が伸び悩み、同党の権力基盤である広大な農村
社会の安定を脅かしつつあるためだ。
共同通信によると、北京の日本外交筋は16日、江沢民国家主席の11月下旬
の訪日について「来週の(日本政府の)閣議で決定し、正式発表することになろ
う」と語った。江主席は9月上旬に訪日予定だったが、国内の大洪水対策を理由
に日程を延期していた。
同筋によると、政府側は中日平和友好条約締結二十周年の年内の訪問を希望し、
中日間で日程調整を進めていた。主席の訪日時に発表する中日共同文書の策定で
は、歴史認識と台湾の問題をどのような形で盛り込むか合意に至っていないが、
訪日に向けて最後の詰めを行うという。
江主席はロシア訪問に引き続いて日本入りし、当初の予定通り北海道訪問も希
望しているという。
17日の共同通信によると、日本通産省は国内景気対策とアジア支援を目的に、
設備や機器の調達先を日本企業などに限定した円借款を環境関連事業を中心に積
極活用する方針を明らかにした。与謝野馨通産相は、この方針を既にインドネシ
アに伝えており、同国は受け入れに前向きという。
これまで日本政府は「利権に結びつく」との批判を受け、資材などの調達先を
指定しない円借款の「アンタイド化」を推進してきた。しかし、景気低迷の長期
化で国内製造業の業績が悪化しているため景気浮揚の「切り札」としてタイドロ
ーン(ひも付き援助)を利用することにした。
1997年度の円借款の供与実績は約1兆円で、このうち日本企業の受注率は
27・9%にとどまっている。通産省首脳は、ひも付き援助が「国内企業の活性
化につながる」としており、関係企業にとっては大きな「公的支援」となりそう
だ。
同省が積極活用を打ち出したのは、昨年の地球環境温暖化防止京都会議をきっ
かけに導入された環境特別円借款制度。新制度は環境事業を対象に通常よりも低
利で、償還期間が長いなど受け入れ国に有利な条件で供与できる仕組み。発電所
改修といった省エネルギー事業から地下鉄建設など交通網の高度化まで幅広い事
業が対象だ。
経済協力開発機構(OECD)の基準でも環境部門などはひも付き援助を適用
できるとなっており、同省は、円借款事業の大半が新制度の供与対象になるとし
ている。同省は、中国についても北京−上海間の新幹線建設計画に適用すること
を念頭に、日本国内企業の計画参加を促す方針だ。
19日の共同通信によると、日本外務省は中国に供与する円借款について、こ
れまで例外的に認めてきた複数年度にわたる総額の決定方式から、他の国と同様
に単年度方式に変更する方針を明らかにした。9月下旬に外務省内で開いた第4
次円借款後期分(1999−2000年度)に関する事務レベル協議で政府側に
打診。政府側も一定の理解を示しているという。
日本においては厳しい財政事情の下で、政府開発援助(ODA)予算が頭打ち
になっていることが背景。政府の了解が得られれば、2001年度から始まる第
5次分から単年度方式に移行する。
対中円借款は「戦後賠償」の意味合いもあり、長期的な視点で開発を援助する
ため5−6年の期間で総額を決めていた。しかし長期にわたって総額を決めると、
毎年のODA予算の水準にかかわらず対中枠だけは一定額を確保せざるを得ない
ことになる。
予算全体が頭打ちになれば「中国以外の円借款にしわ寄せが出て来るなどの弊
害も生まれる」(同省)ため、単年度への移行を要請した。単年度の協議とする
ことで、日本は毎年のODA予算に応じて対応できるほか、中国側にとっても洪
水対策など緊急の需要に迅速に対応できるメリットがある。
日本の対中円借款は1979年度に供与を開始し、総額で約2兆500億円に
達している。これまで4次にわたる円借款では、単年度の平均供与額が一貫して
増加を続けてきたが、9月の協議で外務省は「これまでのような右肩上がりは困
難」と、供与額を減額することも伝えている。
19日の朝日新聞によると、大陸を訪問している台湾の対大陸窓口機関トップ、
辜振甫・海峡交流基金会理事長は18日、北京の釣魚台迎賓館で、江沢民総書記
(国家主席)、統一問題担当の銭其シン副首相と個別に会談した。江総書記との
会談は1949年に国民党政権が台湾に逃れて以来、大陸台湾の接触としては最
高レベルのものとなった。江総書記は、大陸側窓口機関トップの汪道涵・海峡両
岸関係協会長の台湾訪問などを約束した15日の4項目合意を高く評価した。江、
辜両氏は民主化問題について突っ込んだやりとりをかわしたほか、江総書記と「
李登輝総統」との首脳会談についても、双方が希望を表明した。時期や場所など
具体的な話には至らなかったという。
江氏と辜理事長はアジア太平洋経済協力会議(APEC)の場で何度か顔を合
わせているが、本格的な会談は初めて。予定を上回る約一時間半行われた。新華
社通信は江氏の肩書を「共産党総書記」と紹介しており、「台湾は中国の一部」
という考え方から、党を代表して会談した形だ。
辜理事長は「大陸の民主化があって初めて再統一問題の議論は可能になる」と
して、大陸の民主化の必要性に言及した。江総書記は「民主は相対的なもので、
地域や国家、国情によって異なる。大陸もまた民主を追及している」と応じた。
大陸台湾首脳会談については、双方が希望を表明した。辜氏は「双方が受け入れ
られる方法があれば実現できるが、ともに人民の支持が必要だ」と述べ、一定の
条件整備が必要になるとの考えを示した。
また新華社によると、江総書記は、汪会長の台湾訪問について「賛成だし、可
能だ」と評価し、辜理事長に「今後も両岸関係発展のために、新しい積極的な貢
献を続けてくれるよう希望する」と求めた。
18日の毎日新聞によると、台湾・海峡交流基金会の辜振甫理事長は18日の
銭其シン副首相との会談で、台湾が朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)へ
の参加を希望していることを伝え、大陸側が反対しないよう求めた。
台湾側によると、銭副首相は「KEDOは米国主導で、大陸は参加していない」
とだけ答えたというが、政治的機構への台湾の参加に大陸が反対するのは必至で、
当面、実現の見通しはないとみられる。
辜氏は朝鮮民主主義人民共和国の核開発がアジア太平洋地域の潜在的脅威とい
う認識を示したうえで、「アジア経済危機で日本や韓国は出資したがらない」と
して台湾が一部費用を負担する用意があることを伝えた。
15日の新華社電によると、政府は来年1月から、国内の私営企業に対し、一
定の条件を満たせば貿易業務を認める政策を施行する。資本と資産がそれぞれ8
50万元以上で、2年連続で販売収入があることなどが条件に挙げられ、民間の
科学研究機関も対象となっている。
アジア経済危機の影響で落ち込みが目立つ輸出産業を民間経済面からテコ入れ
するとともに、世界貿易機関(WTO)加入をにらみ、自由貿易の促進をアピー
ルする狙いがあるとみられる。国内では、政府の認可を受けた国有企業のほか、
一部の外資企業に貿易の権利が与えられている。
15日の香港英字紙、サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、朱鎔基
首相は十四日に閉幕した中国共産党・第十五期中央委員会第三回総会(三中総会)
の中で、広東国際信託投資公司(GITIC)の清算など広東省で行った一連の
金融改革の成果をたたえ、他の省や市もこれをモデルとするよう訴えた。
一方、呉儀国務委員(対外貿易担当)は演説で、政府が進める反密輸キャンペ
ーンに支持を求め、重点的に取り締まりを実施した広東省の経験が他の地方にと
って教訓になるだろうと語った。
13日の共同通信によると、上海など外国為替市場で人民元高基調が続き、1
3日の終値は1ドル=8・2776元と4営業日連続の8・277元台での取引
となった。政府の外貨管理の徹底が功を奏し、市場の元売り圧力が急速に弱まっ
たことが背景にある。
元の対ドルレートは、9月に入って堅調に推移し、円高ドル安の流れがこれを
支える形となった。12日には同8・2774元まで上昇、1994年4月に現
在の外貨取引システムがスタートして以来の最高値を更新した。市場関係者によ
ると、中国人民銀行はこのところ市場で元売りドル買い介入を頻繁に行い、元高
が過度に進むのを抑えている。
政府の外国為替制度は一定範囲に元レートを維持する管理フロート制を採用、
最近では1ドル=8・28元を元安の下限に設定してきた。しかし元切り下げ観
測の拡大で元売り圧力が強まり、8月には8・28元より元安に進みそうになる
局面もあった。実需の裏付けがなく本来は禁止している為替取引が、元売り圧力
につながっていることから、政府は8月下旬以降、外貨の管理を強化する対策を
相次いで実施。この結果、企業などが保有していたドルが市場に戻り出し元買い
圧力が強まった。貿易収支も大幅な黒字が続くなど、実体経済の面からも元高と
なる環境が続いており、市場の元切り下げ観測は後退している。
13日の中国経済時報によると、このほど開かれた経済政策セミナーで、19
98年の実際の失業人口は1300−1500万人、失業率は8%に達するとの
分析を政府研究機関の経済学者が発表した。
発表したのは、中国社会科学院の胡鞍鋼主任で、「わが国は既に高失業率時代
に突入した」と話している。胡主任によると、99年には失業人口1500−1
800万人、失業率8−9%に増え、新中国建国以来では最悪の水準となる見込
みという。公式統計では、都市部の完全失業率は昨年末で3・1%(570万人)
だが、胡主任はさらに、国有企業改革により増加している一時解雇者も失業者に
加え算出した。
胡主任によると、一時解雇者が、再就職に要する時間は平均3年。最も一時解
雇者が多い地域は、遼寧、吉林、黒竜江の東北3省で全国の28%を占める。ま
た企業労働者が一時解雇となる割合は平均10%だが、伝統産業の紡績業では3
1%、木材運輸業では39%に達するという。
19日の共同通信によると、フランス大手銀行、クレディ・リヨネの推計とし
て、広東国際信託投資公司(GITIC)など複数の投資会社の経営行き詰まり
の結果、これらの投資会社に融資を行っている香港の銀行各行が被る損失は合計
220億ドルに達する可能性がある、と報じた。
同紙によると、クレディ・リヨネは、国内の投資会社の経営破たんにより香港
が打撃を受けることは間違いない、と指摘している。中国人民銀行は6日、対外
債務を返済できなかったGITICを閉鎖している。
共同通信によると、三菱自動車工業は19日、ハルビン市で計画していた合弁
のエンジン工場を着工したと発表した。合弁会社は2000年からガソリンエン
ジンと変速機を年間各15万基ずつ生産する計画だったが、当面は半分の7万5
千基ずつ生産することになった。通貨危機の影響などで国内の自動車需要が当初
予想ほど伸びないとみられるため。
合弁会社の資本金は5億元(約80億円)と当初の三分の二に縮小。三菱自工
はリストラ計画に伴う投資抑制で、出資比率を当初予定の25%から15%に引
き下げた。中国側は、中国航空工業総公司の傘下企業であるハルビン東安発動機
製造公司などが計七○%の出資となった。
17日の毎日新聞によると、旧日本軍の侵攻を避けて、北京から疎開した歴代
皇帝の宝物のうち、これまで公開されていなかった秘宝を集めた展覧会「甦る!
消えた中国皇帝の秘宝」が17日、東京都新宿区の三越美術館で始まった。
1930年代、北京の皇帝の居城だった紫禁城から約1万3500箱、100
万点に上る美術品、工芸品が四川省に疎開した。戦後、一時、南京まで戻ったが、
国共内戦の結果、蒋介石が4000箱を持って台湾に渡り、宝物は台湾と北京に
それぞれ出来た故宮博物院に収納された。
ところが、それ以外に南京の倉庫に約2000箱が残されており、半世紀近く
忘れ去られていた。同展ではそれらのうち、清、明の仏像、つぼなど95点を中
国以外では世界で初めて展示している。
展覧会には初日から大勢の美術ファンが訪れ、中国の秘宝の数々に息をのんだ。
同展は12月6日まで。一般1200円、大学・高校生1000円、小中学生5
00円。今後、名古屋、福岡、大阪、広島で巡回展も行われる。
15日の新華社電によると、陜西省の秦始皇帝陵の近くで見つかった坑(大き
な穴)は、古代の石製のよろいが大量に埋められた副葬品坑であることが、同省
考古研究所の発掘調査で分かった。
始皇帝陵の副葬品坑は、多数の兵士の陶俑(とうよう)が埋められた兵馬俑(
へいばよう)が有名だが、石製のよろいが見つかったのは初めて。今回の副葬品
坑の規模は縦百二十メートル、横百十メートルで、これまでで最大級。
専門家は「古代の兵士が身に着けたよろいは、革か金属で作られており、石を
用いたものは極めてまれ。重要な価値がある」と指摘、実用品かどうかなどをめ
ぐり議論を呼びそうだ。
このよろいは、薄い青灰色の石片の両端に開けた穴に銅線を通し石片を連ねて
いる。装着する身体の部位に応じて、石片の形状も長方形や円形など多様という。
将兵用とみられる精密な造りのものも含まれていた。
同研究所は、昨年から今年にかけての調査で、今回の坑を発見。これまで発掘
された中で最大の「一号坑」に近い規模と分かった。この副葬品坑の西側を縦五
メートル、横五メートルにわたって今年夏に試掘、石よろいが大量に出土した。
早稲田大学の稲畑耕一郎教授(中国古代学)は「兵馬俑で描かれたよろいは革
製と思っていたが、石だったのかもしれない。しかし、あくまで副葬品として作
られた可能性もある」と話している。
毎日新聞によると、16日午前1時25分ごろ、浦和市木崎1の県道を歩いて
いた東京都豊島区池袋本町、中国国籍で日本語学校学生、全竜傑さん(28)が、
後ろから来たトラックにはねられ、全身打撲などで間もなく死亡した。トラック
はそのまま逃走した。
浦和署はひき逃げ事件として捜査。現場を通りかかったタクシー運転手の証言
から、茨城県つくば市柳橋、運転手、荘司雅雄容疑者(27)のトラックと分か
り、同11時50分、同容疑者を業務上過失致死と道交法違反(ひき逃げ)容疑
で緊急逮捕した。全さんは友人と2人で、自転車の荷台に冷蔵庫を載せ、友人宅
に運ぶ途中だったらしい。
14日の毎日新聞によると、東京都豊島区の飲食店で9月、中国人らが乱闘に
なり、2人が死傷する事件があり、警視庁国際捜査課と巣鴨署は14日、横浜市
中区山下町、無職、自称黄文華容疑者(35)ら福建省出身の男4人とインドネ
シア国籍の男1人の計5人=いずれも出入国管理法違反容疑で逮捕=を殺人と殺
人未遂容疑で再逮捕した。5人とも容疑を認めているという。
調べでは、黄容疑者らは9月3日午前0時ごろ、豊島区北大塚2の料理店内
で、いずれも中国籍で無職の許増起さん(32)と甄勇さん(27)と口論と
なり、刃物や鉄棒で許さんの腹部を刺して殺害したほか、甄さんの頭や胸などに
1カ月の重傷を負わせた疑い。黄容疑者と許さんらはパチンコ台に変造ロムを設
置して不正に出玉を引き出す「裏ロム」グループで、変造ロムの入手をめぐって
トラブルになっていたという。
13日の共同通信によると、国際保護鳥のトキが約百二十羽生息している陜西
省の鐘高適林業庁長らが13日、日本環境庁を訪問し、新潟県新穂村(佐渡島)
の保護センターに一羽が残るだけとなっている日本へのトキの貸し出しにあらた
めて意欲を示した。
鐘庁長は「省としてできるだけ協力したい」とトキの貸し出しを政府に働き掛
ける意向を表明。同席した本間権市新穂村村長は「(最後の一羽の)『きん』
が死ぬまでに実現してほしい」と環境庁に要望した。丸山晴男自然保護局長は「
国と国とのルートで話を進めていきたい」と答えた。
トキの繁殖をめぐっては、1994年に日本が中国からつがいのトキを借り受
けるなどの試みがされてきたが、いずれも失敗している。トキが生息する陜西省
の洋県と新穂村は今年六月、トキの保護増殖について協議書を締結。その後、陜
西省関係者らからトキの貸し出しに前向きな発言が続いているが、政府はこれま
で何も言及していない。
鐘庁長らは十日に来日し、トキ保護センターなどを視察。この後、新潟県など
を訪問し十七日に帰国する予定。
17日の朝日新聞によると、中日戦争の発火点である盧溝橋近くに造成が進め
られていた中日友好森林公園が完成し、17日、開園式があった。あいさつした
谷野作太郎日本駐中国大使は「不幸な歴史を繰り返さないために、ここを友好の
象徴として育てていきたい」と語った。昨年の中日国交正常化二十五周年と今年
の中日平和友好条約二十周年を記念して、中日双方が出資、中国側が工事を進め
てきた。場所は北京国際友誼林の一角で、約十ヘクタール。北京市の風害や砂じ
んを防ぐことを目的に、桜や松など二十数種類の樹木一万一千本が植林されてい
る。
13日の共同通信によると、豪快、華麗な碁風で人気を集め、棋聖戦六連覇な
どの偉業を達成した囲碁の名物棋士、藤沢秀行名誉棋聖=本名藤沢保=が13日、
東京・市谷の日本棋院に現役引退を届け出、受理された。「一身上の都合」とし
ているが、73歳の高齢に加え、最近は体調も優れないという。14日に同棋院
で引退会見をする。
藤沢名誉棋聖は1925年、横浜市生まれ。40年入段、46年四段、59年
八段、63年九段に昇進。59年、第一期日本棋院第一位決定戦優勝。62年、
第一期名人位就位。67年、第十五期王座を獲得し三連覇。76年、第一期天元
戦優勝。77年、第一期棋聖戦決勝で橋本宇太郎九段を破り、第六期まで六連覇
を達成し、名誉棋聖の資格を得た。新棋戦に滅法強く「初物食いの秀行さん」の
異名を取った。
二度のがんを克服し、91年には第三十九期王座戦で史上最高齢の66歳でタ
イトルを獲得し、翌年防衛、老いても強さを発揮した。獲得タイトルは棋聖六、
王座五、天元一、旧名人二など二十三。生涯成績は828勝635敗(10持碁
)。長年の活躍、貢献が認められ、87年紫綬褒章、97年に勲三等旭日中綬章
を受章した。
その碁風同様、豪放磊落(らいらく)、優しい人柄で人気があり、日本の棋士
だけでなく、中国や韓国の棋士からも敬愛されている。若手の研究の場である「
秀行塾」からは多くの有望棋士が育っている。
編集部の皆様:
お仕事お疲れ様。
さて、届いた「中日関係の実像を求めて(上)──朝まで生テレビ『日中市民
大討論』の内容紹介」を早速拝見させていただきました。青山学院大学の先生の
名前は「アムコ」となっていますが、私の知っている限りでは、天児 慧(あま
こ・さとし)という方じゃないでしょうかと思って、メールをお送り致しました。
天児 慧(あまこ・さとし):1947年生まれ、一橋大学大学院博士課程修
了、社会学博士。1986-1988年北京の日本大使館勤務。現在、青山学院大学国
際政治経済学部教授。
主著:
『中国革命と基層幹部』、『中国改革最前線』、『彷徨する中国』、『中国大
陸をゆく』、『中国ー溶変する社会主義大国』、『歴史としてトウ小平時代』、
『日本の国際主義』、『現代アジアの肖像トウ小平ー富強中国への模索』等
−−『現代アジアの肖像トウ小平ー富強中国への模索』より
以上、ご参照になれればと願っております。
「華声和語」読者
張 宏波