第72号 

1996年(平成8年)02月07日発行    1994年(平成6年)11月 1日創刊

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雲南地震●これまでの経過
雲南地震●援助の動きが広がる
【雲南地震】             これまでの経過

 二月四日午前1時ごろの毎日新聞ニュース速報によると、中国新華社通信は、 三日午後七時十四分(日本時間同八時十四分)ごろ、中国南部雲南省のミャン マー国境に近い麗江納西(ナシ)族自治県でマグニチュード(M)7.0の地 震が発生したと伝えた。家屋が倒壊するなどしてこれまでに三十人の死亡が確 認された。けが人も多数出ている模様で被害はさらに拡大する見込み。

 震源地は同省の北西部の麗江納西族自治県の近くで、少数民族の居住地区。 同自治県のほか、迪慶チベット族自治州の中心である中甸市は外部との連絡が 途絶えている。

 雲南省では一九八八年十一月、M8の大規模な地震があり、三百万人以上が 被災、死者も九百人を超えた。このほか九二年十二月にM5.4、昨年一月に M6.2、昨年十月にM6.5−−などの地震が起きている。中国国家地震局 によると、昨年十月の地震では五十一人が死亡、八百八人が負傷した。

 日本気象庁は三日午後八時二十分、長野市松代町の同庁精密地震観測室で、 中国雲南省で発生した地震の波を観測した。日本気象庁によると、震源地は同 省の北緯二七・二度、東経一〇〇・五度で、地震の規模を表すマグニチュード は6.4。観測時間から、地震の発生時間は同日午後八時十四分と推定される。

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 二月四日午前九時ごろの読売新聞ニュース速報によると、これまでに二百人 が死亡、負傷者は千人を超えた。地元の地震観測当局によると、震源は同省都 昆明の北西約三百キロの納西(ナシ)族自治県。山がちで人口密度は低いが、 震源周辺では、古い家屋の一〇%が倒壊し、電気や水道も止まっているという。

 同省周辺地域については、今年一月、専門家たちが、M6〜7の地震が発生 する可能性を指摘していた。                〜〜〜〜〜〜

 二月四日午前九時ごろの朝日新聞ニュース速報が新華社通信を引用したとこ ろによると、雲南省の省都昆明の地震局当局者は、地震発生時、住民の大多数 が家におり、倒壊した家屋の生き埋めになったとみられることから、死者の数 は今後急速に増えるだろうと述べた。               〜〜〜〜〜〜

 二月四日午後二時ごろの時事通信ニュース速報が中国中央テレビを引用した ところによると、雲南省で三日夜発生したマグニチュード(M)7.0の大地 震の死者数は二百六人、重傷者三千七百人、軽傷者一万人以上に達した。死者 は二百十人以上との報道もある。被害が出ているのは同省北西部の麗江、迪慶、 大理、怒江などの少数民族地区で、麗江納西(ナシ)族自治県では多数の建物 が倒壊し、これまでに二十九人の死者が確認されているが、死傷者の数は時間 の経過とともに増えている。迪慶チベット族自治州の州都・中甸などは依然と して連絡が取れていない。

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 二月四日午後六時ごろの毎日新聞ニュース速報が新華社通信を引用したとこ ろによると、雲南省麗江納西(ナシ)族自治県で起きた地震で家屋が倒壊する などして四日までに百七十一人の死亡が確認されたほか、重傷者は四百人以上 に達している。雲南省各地から警察、軍、救急隊が救助に駆け付けているが、 被害は拡大するとみられる。

 麗江納西(ナシ)族自治県は、同省西部の山岳地帯にある少数民族の居住区。 新華社によると、同県全体の古い建物の一〇%が倒壊。すでに二百人以上が死 亡したとの情報もある。震源地一帯では通信、電気、水がストップしていると いう。

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 二月五日午前12時頃の共同通信ニュース速報が五日中国雲南省外事弁公室 の話として伝えたところによると、同省北西部で三日起きた地震による死者は 五日朝までに二百三十九人に達した。重傷者は三千七百二人、軽傷者は一万一 千百人余りとなった。救出作業が進むにつれて死傷者数はさらに拡大するもの とみられる。

 現地には政府が派遣した呉邦国副首相を団長とする慰問団が到着したほか、 人民解放軍成都軍区から約三千人の兵士が出動して救出作業を進めている。

 現地からの報道によると、最も被害のひどかった麗江納西(ナシ)族自治県 大研鎮一帯では、大多数の民家や行政機関の建物が倒壊したり、屋根がわらが 吹き飛ぶなどまるで廃虚のような状況という。現地は小雪が降り、気温は零度 以下。地震発生後二十六時間以内に百八十回を超す余震が起きており、被災者 たちは余震を恐れ、路上や空き地で過ごしている。

 麗江県の人口は約三十三万人。このうち被害のひどかった十六の町や村に住 む二十六万人は、木造の家屋だったためほとんどが倒壊し、住む場所を失った。

 金沙江に架かっていた雲南省とチベットを結ぶ幹線道路の大橋にも亀裂が入 り、全体が沈んでしまったという。             〜〜〜〜〜〜

 二月五日午後一時ごろの共同通信ニュース速報によると、五日早朝、雲南省 麗江でマグニチュード6.0の余震があった。雲南省当局によると、住民の多 くは三日の地震後、屋外で生活していることなどから、この余震による犠牲者 は報告されていないという。

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 二月五日午後二時ごろの朝日新聞ニュース速報によると、中国雲南省当局は 五日、同省北西部で三日に起きた地震による死者は、麗江納西(ナシ)族自治 県を中心に二百四十一人に増えたことを明らかにした。また、外国人観光客も 重傷一人を含む十数人が負傷していることを確認したが、北京の日本大使館に は日本人が被災したという連絡は入っていない。

 中国紅十字会は四日夜、国際的な人道援助を呼び掛けた。

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 二月六日午前十二時ごろの朝日新聞ニュース速報によると、中国雲南省の地 震の被災状況について、同省当局は6日、死者246人、重傷3837人、軽 傷1万239人を確認したことを明らかにした。5日夜から6日朝にかけ、現 場周辺は零下以下に冷え込んだという。新華社はまた、地震の発生地点につい て、麗江納西(ナシ)族自治県と、その北部の迪慶チベット族自治州中甸県が 接する所と伝えており、少数民族の多い広範囲な地域に被害が広がっているよ うだ。

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 二月六日午前十二時ごろの共同通信ニュース速報によると、余震の続く中、 現地では解放軍兵士らが懸命の救出作業を進めているが、医療品や防寒用具が 不足しており、中国紅十字会(赤十字)では国際社会に援助を呼び掛けている。

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 二月六日午前十二時ごろの毎日新聞ニュース速報によると、地震の発生から 三日目に入った中国雲南省麗江納西(ナシ)族自治県では、これまでに確認さ れただけで240人が死亡、一万四千人が負傷し、十八万六千戸以上の家屋が 倒壊し数十万人が家を失った。現場はチベットにつらなる雲貴高原の山岳地帯 で、医療施設がほとんどないうえに、夜は氷点下に気温が下がり、家を失った 被災者たちには寒さによる被害が出ている。水、食糧も欠乏しており、中国赤 十字は毛布や寝具などの救援物資の援助を各国に呼び掛けている。五日のM6 の余震の被害はまだわかっていない。まだ連絡のとれない奥地からの情報が入 れば被災者はさらに拡大する可能性がある。

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 二月七日午前九時ごろの共同通信ニュース速報によると、マグニチュード (M)7の地震による大災害に見舞われた中国雲南省麗江納西(ナシ)族自治 県の病院は七日現在、壁に亀裂が入り使えない状態で、入院患者は中庭でのテ ント生活を強いられている。治療に来るけが人も絶えず、医薬品も不足状態で、 病院関係者は各地からの援助を訴えている。

 麗江の中心街にある麗江地区医院第二診療所は病棟、診察棟、事務棟いずれ の壁にも深い亀裂が入り、中のれんがも崩れかけている状態。建物に近づくの も危険で、仕方なくシーツなどを切り裂いて簡易テントを作り、これまで入院 していた患者約二十人を収容した。隣に青空の仮設診療所を設け、二十四時間 態勢で医師らがけが人の治療に当たっている。六日には、旅行で訪れていた日 本人留学生も背中を痛めたと言って治療に来たという。

 取りあえず緊急用の医薬品が手配されたが、それも残りわずかとなり、同診 療所の張勇進さんは「神戸の地震被害を聞いている。その悲惨さを知っている 日本の人から政府レベルだけでなく、できれば民間の手助けも受けたい」と訴 えた。

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【雲南地震】
援助の動きが広がる

 二月六日の朝日新聞(大阪本社)の報道によると、日本政府は五日、中国雲 南省で起きた地震災害に対し、国際緊急援助隊の派遣や物資のの支援、緊急の 無償援助の用意があることを中国政府に伝えた。

 また、中国の雲南省地震の被災者を支援しようと、「神戸華僑総会」(林同 春会長)と「阪神大震災地元NGO救援連絡会議」(草地賢一代表)などは五 日、義捐金と救援物資を募り、被災地に送ることを決めた。義援金は郵便振替 で通信欄に「中国雲南地震救援」と記入し、「00970ー7ー39728  阪神大震災地元NGO救援連絡会議」まで。物資の一覧表と輸送費の一部負担 金二千円とともに、〒650 神戸市中央区中山手通1の28の7 カトリッ ク社会活動神戸センターへ。問い合わせは同連絡会議中国雲南地震救援係(0 78ー362ー5951)まで。

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二月七日のCNDが新華社通信を引用したところによると、中国政府は二千 万人民元の緊急資金援助と5千トンの燃料、10万着の衣料品、数百のテント を被災地に送ると発表した。

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 二月六日午後六時ごろの毎日新聞ニュース速報が台湾中央通信を引用したと ころによると、台湾の李登輝総統は六日、三月の総統選に向けた地方遊説で初 めて雲南省の地震に言及。「台湾が民族感情、同胞愛を発揮する時だ。関心を 持つだけでなく、必要な援助をしなければならない」と救援を急ぐよう指示し た。「みんな中国人ではないか。同胞愛は両岸関係にもプラスだ」と強調した。

 台湾赤十字はすでに百万ドル(約一千万円)の救援金を送っている。

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 二月六日午前十一時ごろの読売新聞ニュース速報によると、中国・雲南省を 襲った地震の被災者を救援するため、AMDA(アジア医師連絡協議会、本部・ 岡山市)は七日午後、第二陣として医師ら三人を派遣する。抗生物質など医療 物資八百三十キロを積み、関西国際空港から上海に向け出発する。

 三人は、中国出身の医師汪達紘さん(35)(岡山市)、看護婦の吉開佳代 子さん(31)(福岡県大牟田市)、調整員菊池和雄さん(44)(横浜市)。 上海で上海医科大学の医療チーム(五人)と合流、民間機や人民解放軍ヘリコ プターなどを乗り継ぎ、早ければ八日夜に被災地入りする。

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 二月六日午後四時ごろの時事通信ニュース速報によると、第一勧業銀行は六 日、中国・雲南省北西部の地震被害に対し、在日中国大使館を通じて義援金一 千万円を贈ることを決めた。


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(C)www-admin@www.come.or.jp (F.Qian),         Feb.06 1996